遠近両用メガネの仕組み
遠近両用メガネではフレームとレンズの組み合わせの
具合により使いにくい眼鏡になる事があります。
希望される用途のレンズと選ばれたフレームが適合
しているかどうか遠近両用メガネに詳しい技術者に
相談されることをお勧めします。
下に遠近両用レンズについて説明をしています。
遠近両用累進多焦点レンズ
中間累進部分の長さは短いもので8mmから長い物で20mmまでありますが
短いタイプものほど各部の横のスペースが狭まり揺れ歪みが視野に入ってくる
可能性が増します。
加入度数(遠用度数と近用度数の差)においてもその値が大きくなるにした
がって各部の横のスペースが狭くなってきますので同様のことが言えます。
長所は遠方から近方まで明視域が途切れないことや境目がないので外見が
良いこと等です。
最近の累進レンズは随分と改良されてきていますので使い易くなっています。
左図は遠近両用累進多焦点レンズの
略図です
青:遠用度数部分 黄:中間累進度数部分 緑:近用度数部分
二重焦点レンズ
最近ではこのレンズのメガネを掛けておられるかたは少なくなっているように
思います。
揺れや歪みを感じませんので、その点では累進レンズより優れているの
ですが調節力が低下して来た時に眼前80cm〜50cmくらいの所で
明視不良の場合が生じてくる事や近用部分の境界線が見える事などは
このレンズのマイナス要因として小さくないと思います.
青:遠用度数部分
緑:近用度数部分
三重焦点レンズ
されたタイプのレンズです。
中間用部分には近用加入度数の50%の加入度数が付加されます。
明視域が広くなりますが中間度数部分のスペースが広くないので
使い難さがあるかもしれません。
調節力と加入度数の具合にもよりますが明視不良域が残る可能性は
あります。
最近ではこのレンズを製造しているメーカーは少なくなりましたが、
あるメーカーに問い合わせたところ月間10組くらいの受注があると
いうことでしたので極少数ですがこのレンズを愛好され
ておられるかたもいらしゃるようです。
黄:中間用度数部分
中近両用累進多焦点レンズ
くらいに拡大したレンズとなりますので近用部分は良いのですが中間累進
部分で横スペースが狭いために揺れ歪みを感じ易くなります。
室内用、デスクワーク用のレンズです
黄:中間累進度数部分
近近用累進多焦点レンズ
下部の近用部分のスペースが広く使えますので、お勧めできる
近用レンズです。
このレンズでは近用度数と上部の中間度数の差を2タイプに決め
ているメーカーが多いようです。
近用度数が基準になり中間用度数を選択することになります。
どちらの度数にするかは調節力や加入度数、明視域などを
考慮の上で決められたらよいと思います。
調節力や加入度数の具合にもよりますが、かなりの奥行きの
明視ができることもあります。
デスクワーク用にお勧めのタイプです。
左図は近近用累進多焦点レンズ
の略図です
黄:中間度数部分
うす黄:中間累進度数部分
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