調節力
												眼から、ピントを合わせ注視している対象物までの距離(m)の逆数が調節
												の値になりその単位はジオプター(D)で表します。レンズの屈折において
												その焦点距離と度数の関係と同じ表し方です。
												今、仮に正視眼で調節力が0(D)の眼があるとします。
												無限遠方にはピントが合いますが、それより近いところにはピントを合わせら
												れません。
												この時、眼前1mの物を明視する為には+1.00(D)のレンズを眼にくっつ
												けて見れば明視できます、50cmの場合は+2.00のレンズが必要になり
												ます。
												水晶体は、眼前のさまざまの距離にある対象物を明視する為に必要な
												屈折力を、その厚みを変化させることにより作り出しているのです。
												水晶体が最も薄い時に、眼は調節していない状態で、この時に眼前の無限
												遠方にピントが合っている眼が正視眼、眼前の有限の距離にピントが合っ
												ている眼は近視眼、眼前の無限遠方にピントを合わせる為に屈折を強くす
												る必要のある眼が遠視眼ということになります。
												調節力を最大限に発揮している時に、水晶体は最も厚い状態になり、眼の屈
												折力は最高となります。
												その時に、眼から、ピントが合っている最も近い対象物までの距離(m)を
												調節近点といい、正視の場合には、その逆数が調節力ということなります。